ココロ磨き24時
- 12Lessons -

<ネガティブになった時こそ、チャンス>

美樹さんには、ずっと前から思いを寄せている人がいました。
同じ職場の昭雄さんです。

難しい仕事を頼まれてわからない時にやさしく教えてくれたり、
残業で遅くまで帰れない時に手伝ってくれたりしてくれて、
しだいに「いいなぁ」と思うようになりました。

でも、デートに誘うことも、気持ちを伝えることもできませんでした。

「だってそんなことして、嫌われたり距離をとられたりしたらイヤだもん。
そんなふうになるくらいだったら、今のままのほうが幸せだもん」
ずっとこう思っていました。

でも最近、同僚の春香さんが昭雄さんとすごく仲よくしているのが、
美樹さんには気になって仕方ないのです。

「早く気持ちを伝えないと、春香ちゃんにとられちゃうよ!」
周りの友達はみんなそう言います。

「…でも、やっぱり振られるのも怖いし…」
美樹さんはなかなか勇気が出ませんでした。

そんな時、パソコンでネットサーフィンをしていたら
「ネガティブな感情が幸福のカギ」と書いてあるサイトに行き当たりました。

「自分を知ることから始める」
とも書いてあり、
何かピンと来たので、勉強会にいってみることにしました。

会に行ってみると
『怖いとか、ネガティブな感情が出るのには、
必ずその奥に
「~でなければいけない」「~べきだ」
という思いがあります。

そんな先入観や固定観念のことを
価値観と言っていますが、
本当にその価値観は100%正しいのか、
例外はないのか、
それを自分で客観的に検証していくのです』

というお話が、すごく印象的で、心に響きました。

話を聞くだけじゃなくて、自分でもやってみたいと思いました。

先生の言葉に沿って自分に向き合ってみると、
いろいろな価値観を持っていることに、美樹さんは気づけました。

中でも「私は昭雄さんに嫌われなければいけない」
というのを持っていたと気づいたときは「まさか!」と思いました。

嫌われるんじゃないか、とは思っていたけれど、そんな風にとは、と。

「みんな誰でも心の中に、
自分では思ってもいない気持ちが隠されているものです」

先生のその言葉に、ハッとしました。

「自分の中のどこかで、嫌われなければいけない、って思ってるから、
それをやろうとするとストップしちゃうんじゃ…」
確かにそんな自分がいることに、気づきました。

「この価値観は、いらない」と心の底から思えて、手放そうと思いました。
すると、自分の中から自然と「昭雄さんに気持ちを伝えたい」
という思いが、湧き上がってきました。

…今、美樹さんの前には、あたたかいココアが置かれています。
そして目の前には、笑顔の昭雄さんが…

「自分の気持ちに向き合って、本当によかった…」
美樹さんは、心からそう思いました。



「…そうは言うけど、やっぱり失敗するのはイヤだよ。怖いもん」

そうですよね。私も同じです。お気持ち、すごくよくわかります。

よくわかるんですけど、もしできたらその「怖い」の奥をのぞいてみませんか?

「なんで私はそれを怖いと思うんだろう?」って。

…わかります。
ただでさえネガティブな気分になるものを、なんで見なきゃいけないの?って思いますよね。

「そっちに引きずられるから、ネガティブになるものは見ないようにしましょう」
そんな話もよくありますし。

ただ、日本には、こんなことわざがあるんです。

「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」

恐ろしいと思っていたものも、正体を知ると何でもなくなる
という意味ですが、恐怖とか怒りとか、俗にいうネガティブな感情が出るのも
それを出す元(正体)があるんです。

私自身、ネガティブ感情を糸口にその元を探っていきました。

すると正体がわかって、それを手放したら、
それからは同じ場面になっても二度と同じネガティブ感情には悩まされなくなったんです。

では、その怖い、とかネガティブ感情の奥に何があったかというと
「自分が、これは大切だと思っている思い(価値観)」がありました。

これが、感情が出る元、正体なんです。

自分の価値観と合わないことを誰かが(または自分が)言ったりやったりするから、
怒ったり怖くなったり、というネガティブな感情が出るんです。

でもその自分の価値観というのが
「私は好きな人から愛されてはいけない」とか
「私は親より幸せになってはいけない」など
この価値観を持っていても、この先あんまり心地よくなさそうだなあ、という
価値観だったりする場合が多いんです。

これは私だけではなく、とても多くの方がそうらしいのです。

そして、その価値観どおりの現実を引き寄せてしまう…。

磁石にたとえると
自分で気づかないうちに自分の中に磁石が埋め込まれていて
埋め込まれていることにも全く気づけないまま
その磁石に書いてある出来事(体験)を引き寄せている
というようなものなのです。
ネガティブな感情とは、
そういう磁石があなたの中にあるよ、と教えてくれるサインであり、
そこをたどっていくとどんな磁石を持っているかがわかる、
とてもありがたい目印
なのです。

(※「人生を全肯定する」のところで「うまくいかなかった結果が目印」と書きましたが、
丁寧にいうとネガティブな感情が目印です。

なぜかというと、一般的に、うまくいかなかったと思われる結果でも
そう受け取らない人もいるからです。
発明家のエジソンのように)。

その意味で、ネガティブな感情を味方につけることもできる、と言えますが
味方につけるかどうかも、あなたの自由です。

そう、あなたはどこまでも自由なのです。

※このセッションのまとめ

ネガティブ感情が出た時に、その元(価値観)を探り、
その価値観を手放せると、二度と同じことで悩まなくなる。

このレッスンを読んだ方はこちらもよくお読み下さっています。(関連セッション)