ココロ磨き24時
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<型の意義>

「これ、全然わかんないよ!」

明美さんは言いようのない怒りを感じていました。
「苦しくて何とかしたいから読んでるのに!これをすれば解決しますよ、って
書いてあったから読んでるのに!
何度読み返しても具体的に何をしたらいいのか全然書いてないじゃん!!」

明美さんは、入社以来、ある上司からずっといじめられていたのです。

挨拶をしても無視されるのはいつものことで、

何かトラブルがあると何もやっていないのに自分のせいにされたり、
それも、全社員の前で叱り飛ばされたり…

毎日針のムシロに座らされているようでした。

会社を辞めようと思ったことは数えきれないほどですが、
周りの皆が励ましてくれるので、
辞めるに辞められない気持ちもありました。

そんな葛藤もある中、何とかしなきゃと思って、
ワラをもつかむ気持ちで解決に役立ちそうな本を買ったのに、
このありさまでした。
何冊も買ったのに、みんな同じようなものでした。


「何をしたらいいのか、具体的な方法が知りたいのに…」

そんな毎日を送る中、参加した結婚式の二次会で、

自分の苦しい胸の内が、つい口をついて出てしまいました。

「ごめんね。グチっちゃって…」

「そんなことないよ。よかったらもうちょっと聞かせてくれないかな?

何かの力になれるかもしれないから」

そう声をかけてくれたのは、大学時代の同級生、香苗さんでした。

何でも、香苗さんも仕事のことで悩んでいた時にある心理学に出会って、

そこで状況が好転して明るくなったとのこと。
そして今ではあの頃の自分と同じように悩んでいる人の手助けをしたいと、

心理カウンセラーを目指しているという話でした。

明美さんは、無我夢中で香苗さんに話をしていました。
そして、その心理学のセミナーに、香苗さんと一緒に行くことにしました。

「これだ…!」
明美さんは、自分の欲しかったものがここにあったと、直観で確信しました。

悩みがあってネガティブになった時は、
この手順でこれをすればいい、
というのが、目に見える「型」として確立していたからです。



明美さんはすぐに、本格的に学び始めました。

砂漠の砂に水がしみこんでいくように、どんどん吸収していきました。
そして、学んだことを実際の場で試し続けました。

やることがはっきりしているので取り組みやすく、成果が出やすいので、

やりがい、試しがいがあったのです。

すると、少しずつですが、でも確実に、例の上司との関係はよくなってきました。

針のムシロが、ふかふかのクッションになっていきました。

…それから約2年、今では「その上司に何かあった時は、
私が一番にかばうんですよ!」
笑ってそう言える、明美さんになっていました。


このお話の例ではないですが、実際に「これをやったら私は現実が好転しました」と


書いてあるけれど、
具体的に何をやったらいいのかがよくわからない、という経験は、ありませんか?

私は、ありました。それも何度も。

本だけでなく、セミナーでもそういうことがありました。

また、その先生に何かをしてもらう、というのだと、ずっと頼っていなくてはいけない、
という形になるので、そういうのもちょっとな…という思いもありました。

そんなこんなが続く中、出会ったのがこの「自己観察」でした。
これには、何をどの順番でどうすればいい、という明確な「型」がありました。

その「型」が、私にとってはすごく良かったですし、
私みたいな思いや経験をされている方にはぜひ
「型があることの強み、安心感」というのが伝わって頂けたらな、と思うのです。

実際「型」というのは、とても大きな力があります。

日本伝統の剣道、柔道や茶道、華道など、「道」のつくものには必ず「型」がありますよね。

型とは、その道の素人でも、初めに先生について手ほどきを受けて身につければ、
後は誰にも頼らず1人で反復練習ができて上達することができます。

つまり、自分次第でプロになれるほどまで技術を磨ける、という、
日本伝統のセルフトレーニングシステム、と言えるのです。

ところで、温故知新、ということわざをご存知でしょうか?
「古きをたずねて新しきを知る」「昔のことをよく学び、そこから新しい知識や道理を得る」
という意味ですが、
型があることで自然と温故知新ができるようになります。

先人の培ってきた知恵や技術、精神を、
型を学び反復する中で身に付けることができるだけでなく、
確固としたものがあるからこそ、それを土台として時代によりフィットしたものを
創造していく、ということも可能になる
のです。

そして、武道や華道、茶道という長い歴史と伝統のあるものの中で今なお息づいている
ということは、「型」がそれだけ奥深いものであり、
確固たるシステムである証とも言えるでしょう。
(もし薄っぺらいものであれば、何百年とは続かないですよね)

それだけ尊重されている、とも言えると思います。

また、型が明確にあることで、困った時でも「これをすればいいんだ」と、
何をしたらいいのかがはっきりとわかります。

「でも、何かキュークツそう…」
確かにそんな感じもしますよね。わかります。

ただ、小学性の時の夏休みの宿題の自由研究のように「自由だからこそ、
何をしていいかわからなくて逆に困った」という経験はないでしょうか?

その点、自己観察は、することや流れが決められているので迷わなくてすむ、
無駄な労力を使わなくていい、
純粋に問題解決や夢を叶える方にエネルギーを使えるという、
より効率的な現実好転の方法だと言えます。

※このセッションのまとめ

型があることで、悩んだ時に何をやったらいいかの具体的な方法がわかる。
一人で反復練習できるので、24時間365日上達できるチャンスがある。

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